薬学部の進級を成功させる!厳選された参考書と問題集

薬学部進級対策に役立つ参考書、問題集

いきなり厳しいことをいいますが、薬学部の進級は想像以上に難しいです。遊ぶことばかりを考えていては、進級できないのが現実。どれだけシビアなの?と思った方は、以前、薬学部進級の難しさや進級対策について記事(薬学部生必読!進級対策で押さえるべきポイントと勉強法)を書いているので、そちらをご覧下さい。

今回は、その時には触れていなかった薬学部進級対策に役立つ参考書や問題集を、学年ごとに紹介していきます。

 

薬学部1年生向けの参考書

薬学部入学後は薬学の基礎固めをするため、薬理学や病態薬物治療学などの専門科目を本格的に勉強することはありません。

薬学の基礎固めとは、薬の作用や体のしくみに関する基礎知識を理解することです。

具体的には何の科目を勉強するのでしょうか?それは、生物学・化学・物理学などの教養科目です。

高校化学の延長もしくはより深い内容を勉強していきます。これに加え後期から導入程度の薬理学や機能形態学を徐々に勉強していく大学も多いでしょう。

そのため、前期の教養科目を疎かにしてしまうと、後期の薬理学や機能形態学などの導入程度の内容でも理解できない可能性が出てきます。そうならないために、まずはしっかりと大学講義を聴き、講義内で使用する教科書や配布されるプリントをしっかりと復習することが重要です。

それでも、理解できないという方向けにオススメの本を紹介したいと思います。

基礎科目編

理系なら知っておきたい生物の基本ノート[生化学・分子生物学編]

理系なら知っておきたい生物の基本ノート[生化学・分子生物学編]

高校「生物」の復習から大学履修レベルの「生物学」まで網羅している一冊。高校レベルの用語にもひとつひとつ説明を掲載しており、生物学を初歩からしっかりと理解できる本です。

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「高校の化学」が一冊で丸ごとわかる

「高校の化学」が一冊で丸ごとわかる

基礎化学、理論化学、無機化学、有機化学、高分子化学など高校で学ぶ化学を網羅しており、基礎からしっかりと学ぶことができる一冊です。

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専門科目編

いちばんやさしい生理学

いちばんやさしい生理学

体のはたらきを理解しやすいように、オールカラーの図を使って解説されているため、機能形態学などを勉強するのに良い一冊。薬理学の基礎にも触れているので、導入程度の薬理学であればこれで理解できます。

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薬学部2年生の基礎・専門科目の勉強に使える参考書

2年生になると、1年生で学んだ基礎科目をより深い視点から勉強していきます。生物学に関しては免疫学や細胞生物学、微生物学などがあります。

さらに、薬学部だけあって、化学に関してはより詳しく勉強していくことになります。その内容は、分析化学や物理化学、有機化学から生薬学まで多岐に渡ります。それに加え、薬理学や機能形態学などの専門科目が本格的にスタートします。

大学の講義で使う教科書やプリントは、難しく理解いがたいものも多い印象があります。より分かりやすく理解しやすい参考書を紹介したいと思います。

基礎科目編

今こそ「わかる」有機化学入門 マンガと図解ですらすら読める!

今こそ「わかる」有機化学入門 マンガと図解ですらすら読める!

有機化学の学び初めや学び直しに最適な一冊です。丸暗記ではなく、基礎をしっかりと理解しやすいようにマンガや図をふんだんに使って解説されているので、この時期に読むのにオススメです。この本で苦手意識をなくしましょう。

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専門科目編

からだがみえる

からだがみえる

解剖学や生理学をマンガ的表現や模式図を駆使して、より詳しく、分かりやすく解説しており、この一冊で基礎がしっかり身に付きます。

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薬学部3年生の進級に欠かせない計算問題集

3年生になると、基礎科目はほとんどなく、引き続き薬理学や病態薬物治療学などの専門科目を勉強していきます。

この頃から、薬品の製造・加工から投与に至る広い範囲を扱う製剤学や薬の体内での吸収・分布・代謝・排泄(ADME)を勉強する薬物動態学が加わります。薬物動態学は計算が多いので、計算に苦手意識のある方は苦労する分野です。

基本は、大学の講義で使用する教科書やプリントをしっかりと復習してください。それでも全く理解できないという方は次に紹介する本を読んでもみるのが良いでしょう。

専門科目編

薬学生のための計算問題集

薬学生のための計算問題集

大手予備校の薬学ゼミナールから出版されている問題集で、基本から応用までの計算問題を網羅しており、公式の把握や例題を使って公式の活用法を理解できる構成になっています。対象は、低学年から国家試験受験生までと幅広く対応しているので、3年生でもしっかりと理解できると思います。

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CBT・実習の前に!薬学部4年生の総復習におすすめの参考書

 4年生は、次の5年生で実務実習を受けるため薬学共通試験(CBTやOSCE)を突破しなければいけません。実務実習先で、調剤や服薬指導を通じて本格的に薬に触れていきます。</p

その際に、薬の作用機序を理解していないと患者さんにも説明できず、何の学びもないまま実習を終えてしまう可能性があります。

ここで、1~4年生の薬に関する総復習をして自信を持って実習に挑んでもらうために、オススメしたい本があります。

専門科目編

薬がみえるvol.1~vol.4

1,000点のイラストや図表を使ってビジュアル化されており、疾患ごとに薬物療法の目的と位置づけを明確に解説してくれているので、初学者でも理解しやすい一冊。

薬の作用機序について基礎から分かりやすく解説しているだけでなく、病態・薬物治療も掲載されているので、薬と病気をつなげて理解できます。
薬物を個々に理解できるだけでなく、「まとめ」の表で全体像や特徴のある薬剤や注意の必要な薬剤についても整理することができます。

この本の良い点は、薬の成分名だけでなく、商品名を掲載してくれているので、臨床現場や実習でも大活躍できること間違いなしです。薬剤師国家試験はもちろん、薬剤師となった後でも役立つ優れものです。

薬がみえるvol.1

薬がみえるvol.1

「神経系の疾患と薬」「循環器系の疾患と薬」「腎・泌尿器系の疾患と薬」「漢方薬」について説明されています。

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薬がみえるvol.2

薬がみえるvol.2

「代謝系の疾患と薬」「内分泌系の疾患と薬」「産婦人科系の疾患と薬」「血液系の疾患と薬」「免疫・炎症・アレルギー疾患と薬」「呼吸器系の疾患と薬」「眼・耳・皮膚の疾患と薬」について説明されています。

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薬がみえるvol.3

薬がみえるvol.3

「消化器系の疾患と薬」「感染症と薬」「悪性腫瘍と薬」について説明されています。

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薬がみえるvol.4

薬がみえるvol.4

「薬力学」、「薬物動態学」、「相互作用」、「製剤学」、「薬剤の使用と実務」について説明されています。薬物動態学の計算は、式の成り立ちから使い方までしっかりガイドされており、製剤学の基礎から製剤の分類・工夫なども分かりやすく解説してくれています。3年生で薬物動態学や製剤学を勉強する際には、持っておいても良い一冊です。

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まとめ

さて、1年生~4年生までの勉強内容や進級対策に役立つ参考書や問題集を見てきましたが、どの学年でも共通しておススメしたい参考書は、薬学ゼミナールの「青本」です。
 
他の各予備校が出している参考書でも問題ありませんが、薬学ゼミナールの「青本」は薬学生の約90%以上が使用しており、薬剤師国家試験の全範囲を網羅している参考書なので、ここに載っていない知識は他の薬学生も恐らく知りません。
 
そのため、「青本」をしっかりと理解できれば、進級はもちろん、国家試験にも対応できます。ただし、6年生になると強制的に大学で購入することになるので、1年生から購入する必要はなく、図書館で借りたり、先輩から譲ってもらったりするのが良いと思います。
今回はCBTと薬剤師国家試験の対策について触れていませんが、次の機会で触れていきます。
 
 
 
 

 
著者プロフィール

CES薬剤師国試予備校 講師

アメリカの大学・大学院を卒業後、再受験にて薬学部に入学。再試・留年はなく、ストレートで国家試験にも合格。 卒業後は薬局薬剤師を経て、現在はCES薬剤師国家試験予備校の講師。 薬剤師国家試験のゴロサイト『ゴロナビ〜薬剤師国家試験に勝つ〜』を運営中