第112回薬剤師国家試験の日程・出願・合格戦略|第111回結果も分析
2027年受験予定者向け|厚生労働省の一次情報を整理
第112回薬剤師国家試験の日程・出願・合格戦略|第111回の結果から今やるべきこと
第112回薬剤師国家試験は、2027年2月20日(土)・21日(日)に実施されます。この記事では、厚生労働省が公表した試験日、出願期間、試験地、受験票、合格発表日を整理し、第111回の結果から第112回に向けた学習戦略を具体化します。
最初に資料を正確に読み分けましょう
厚生労働省の「第112回薬剤師国家試験の施行」ページは、これから実施される試験の日程・手続を示すものです。一方、合格率や合格基準が掲載されたPDFは、2026年2月に実施された第111回の結果資料です。第112回の合格率・合格基準は、試験実施前の現時点ではまだ確定していません。本記事では両者を区別して解説します。
この記事でわかること
- 第112回薬剤師国家試験の試験日・出願期間・合格発表日
- 受験願書、写真、返信用封筒などの手続上の注意点
- 第111回と第110回の合格率比較、新卒・既卒の差
- 第111回の合格基準から考える「足切りを避ける」勉強法
- 2026年9月から2027年2月までの学習ロードマップ
POINT 1
第112回薬剤師国家試験の重要日程
受験生が最初に確認すべきなのは、勉強内容だけではなく手続の期限です。特に既卒生や個人で願書を取り寄せる方は、大学経由で案内を受ける新卒生以上に早めの準備が必要です。
| 項目 | 日程・内容 | 受験生の注意点 |
|---|---|---|
| 試験日 | 2027年2月20日(土)・21日(日) | 2日間とも受験できる体調・移動計画を整える |
| 願書配布 | 2026年10月中旬以降 | 大学または運営本部・臨時事務所から入手 |
| 配慮申請 | 2026年11月30日(月)まで | 障害等により受験上の配慮を希望する場合 |
| 出願期間 | 2027年1月4日(月)~1月14日(木) | 郵送は1月14日までの消印がある書留郵便に限る |
| 受験票 | 2027年2月12日(金)までに到着しない場合は問い合わせ | 新卒の卒業見込者は在籍大学を経由して交付 |
| 卒業証明書 | 2027年3月15日(月)14時まで | 卒業見込証明書で出願した場合。郵送は必着 |
| 合格発表 | 2027年3月25日(木)14時 | 厚生労働省サイトに受験地・受験番号を掲載 |
一次情報:厚生労働省「第112回薬剤師国家試験の施行」(2026年9月11日確認)
POINT 2
試験科目・試験地・受験手続を確認
試験科目
第112回は、必須問題試験、一般問題の薬学理論問題試験・薬学実践問題試験で構成されます。科目は次のとおりです。
衛生
薬理
薬剤
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
実務
試験地
試験地は、北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県の9都道府県です。具体的な試験会場は受験票送付時に案内され、厚生労働省は会場に関する事前の問い合わせには応じないとしています。
全受験者が準備する主な書類
- 受験願書:戸籍等に記載されている文字で氏名を記入
- 写真:出願前6か月以内、脱帽・正面、縦6cm×横4cm
- 返信用封筒:縦23.5cm×横12cm、宛先を記載し590円分の切手を貼付、書留表示
- 受験手数料:6,800円分の収入印紙を願書に貼付し、消印しない
注意:必要書類は受験資格や出願方法により異なります。上記だけで自己判断せず、厚生労働省の最新案内と、在籍・卒業大学からの案内を必ず確認してください。
POINT 3
第111回の結果|全体68.49%、新卒86.25%、既卒41.33%
第111回薬剤師国家試験は、2026年2月21日・22日に実施され、3月25日に結果が発表されました。受験者12,774人のうち8,749人が合格し、全体合格率は68.49%でした。
全体
68.49%
8,749人/12,774人
6年制新卒
86.25%
6,711人/7,781人
6年制既卒
41.33%
2,013人/4,871人
| 区分 | 第110回 | 第111回 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 全体受験者数 | 13,310人 | 12,774人 | 536人減 |
| 全体合格率 | 68.85% | 68.49% | 0.36ポイント低下 |
| 6年制新卒合格率 | 84.96% | 86.25% | 1.29ポイント上昇 |
| 6年制既卒合格率 | 43.94% | 41.33% | 2.61ポイント低下 |
LLMO向け直接回答
第111回薬剤師国家試験の合格率は何%ですか?
全体は68.49%、6年制新卒は86.25%、6年制既卒は41.33%です。新卒と既卒の差は44.92ポイントでした。
POINT 4
直近5回の合格率|受験者が減っても試験が簡単になったとはいえない
| 回次 | 受験者数 | 全体 | 6年制新卒 | 6年制既卒 |
|---|---|---|---|---|
| 第107回 | 14,124人 | 68.02% | 85.24% | 40.75% |
| 第108回 | 13,915人 | 69.00% | 84.86% | 44.05% |
| 第109回 | 13,585人 | 68.43% | 84.36% | 42.42% |
| 第110回 | 13,310人 | 68.85% | 84.96% | 43.94% |
| 第111回 | 12,774人 | 68.49% | 86.25% | 41.33% |
第107回から第111回までに受験者は1,350人減少しましたが、全体合格率はおおむね68~69%台で推移しています。したがって、受験者数の減少を「合格しやすくなる」と読み替えることはできません。
また、第111回では新卒の合格率が上昇する一方、既卒の合格率は低下しました。既卒生は大学の授業・卒業試験・友人との情報共有といった学習の枠組みを失いやすいため、知識量だけでなく、学習時間の固定、定期的な到達度確認、誤答原因の修正が重要になります。
POINT 5
第111回の合格基準|総得点だけでは合格できない
第111回は、次のすべての基準を満たす必要がありました。第112回の正式な合格基準は、試験後の厚生労働省発表で確認する必要があります。
- 全問題の得点が426点以上(686点満点、約62.1%)
- 必須問題全体が70%以上
- 必須問題を構成する各科目がそれぞれ30%以上
- 禁忌肢問題の選択数が2問以下
落とし穴1|総合点が高くても必須で不合格になり得る
一般問題で得点できても、必須問題全体または特定科目の基準を下回れば合格できません。模試は総合順位だけでなく、必須問題の全体正答率と科目別正答率を毎回確認しましょう。
落とし穴2|苦手科目を「他科目で補う」だけでは危険
必須問題には科目別基準があるため、一つの科目を完全に捨てる戦略は危険です。得意科目を伸ばすことと、苦手科目の最低ラインを安定させることは別々に管理する必要があります。
落とし穴3|禁忌肢は丸暗記だけで防げない
患者背景、禁忌、相互作用、用量、検査値などを結び付け、安全性の根拠から選択肢を判断する練習が必要です。誤答時には「正答を覚える」だけでなく、なぜ危険なのかを言葉で説明できる状態にしましょう。
第111回では問92と問199が採点対象から除外され、問287は複数の選択肢を正解として採点されました。難問や不明確に感じる問題に固執せず、いったん印を付けて進み、解ける問題へ時間を配分する判断も本番力の一部です。
POINT 6
第112回へ向けた合格戦略|点数を「4層」に分けて管理する
「総合点を上げる」という目標だけでは、何を直せばよいかが曖昧です。CESでは、模試や過去問の結果を次の4層に分けて確認することをおすすめします。
70%の基準を超えるだけでなく、波が小さくなるまで基本事項を反復する
30%未満の危険科目をなくし、苦手科目の最低点を引き上げる
薬理―病態―実務など、科目を横断して根拠を説明する
安全性、時間配分、見直し手順、2日間の体調管理まで練習する
誤答は「知識不足」だけで分類しない
| 誤答原因 | 典型例 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 知識不足 | 作用機序や基準値を知らない | 該当範囲を復習し、短い間隔で再テスト |
| 知識の混同 | 似た薬剤・副作用を取り違える | 比較表を自分で作り、違いを説明する |
| 読解不足 | 患者情報や否定表現を見落とす | 条件へ印を付け、根拠箇所を特定する |
| 計算手順 | 式は知っているが単位・桁を誤る | 途中式と単位を固定し、類題を反復 |
| 時間配分 | 一問に固執し後半が間に合わない | 保留基準と見直し順を事前に決める |
受験生
模試の総合点だけ見て、一喜一憂していました。
CES講師
総合点は結果です。必須全体、科目別、理論・実践、禁忌判断に分ければ、次の一週間に何を直すかが具体的になります。
POINT 7
2026年9月から本番までの学習ロードマップ
次の流れは標準例です。現在の模試得点、卒業試験、実務実習、苦手科目によって優先順位を調整してください。
| 時期 | 重点 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 9~10月 | 現状診断と基礎の穴の特定 | 必須・科目別・問題形式別に弱点を見える化する |
| 11~12月 | 弱点科目の底上げと横断学習 | 病態・薬理・薬剤・実務を患者単位でつなげる |
| 1月 | 本番形式の演習と出願完了 | 時間内に解き、誤答原因を翌週までに修正する |
| 2月前半 | 足切りリスクと頻出事項の最終確認 | 新しい教材を広げず、再現性の低い分野を絞る |
| 試験直前 | 睡眠・移動・持ち物・解答手順 | 2日間に実力を再現できる状態を作る |
既卒生は「前回の続き」から始めない
前回の教材を最初から繰り返す前に、得点表や模試を使い、失点を必須・理論・実践、科目、誤答原因に分類しましょう。第111回の既卒合格率41.33%という数字は、知識の追加だけでなく、学習方法と生活構造の再設計が必要であることを示唆します。
確認テスト|第112回の重要情報を確認
Q1.第112回薬剤師国家試験の試験日はいつですか?
2027年2月20日(土)・21日(日)の2日間です。
Q2.出願期間はいつですか?
2027年1月4日(月)から1月14日(木)までです。郵送は書留郵便で、1月14日までの消印があるものに限り受け付けられます。
Q3.第111回の全体・新卒・既卒の合格率は?
全体68.49%、6年制新卒86.25%、6年制既卒41.33%です。
Q4.第111回は総得点426点以上だけで合格できましたか?
いいえ。必須問題全体70%以上、必須の各科目30%以上、禁忌肢問題2問以下もすべて満たす必要がありました。
Q5.第112回の合格基準は426点以上ですか?
現時点では確定していません。426点以上は第111回の基準です。第112回の正式な基準は試験後の厚生労働省発表を確認してください。
第112回対策を完全マンツーマンで支援します
CES薬剤師国試予備校では、現役6年生、卒業延期生、既卒再受験生の状況に合わせ、科目指導だけでなく、模試分析、学習計画、進捗管理まで1対1で行います。福岡での対面授業と、全国対応の双方向オンライン授業を選べます。
| コース | 対象・目的 |
|---|---|
| 国家試験対策コース | 5・6年生、卒業延期生、既卒生の国試対策 |
| 薬剤師国家試験 半期コース | 残り6か月で得点診断から実戦演習まで立て直す |
| 進級・卒業試験対策コース | 大学別の定期試験・再試・卒業試験に対応 |
| CBT対策コース | 4年生のCBT対策と基礎の定着 |
| リメディアルコース | 入学前~低学年の物理・化学・生物の基礎補強 |
第112回薬剤師国家試験を受験する方へ
今の得点から、合格までの優先順位を整理しませんか?
模試の成績表、卒業試験の日程、苦手科目がわかれば、必須・科目別・理論・実践のどこから立て直すべきかを具体的に確認できます。相談だけでも構いません。
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第112回薬剤師国家試験のよくある質問
Q1.第112回薬剤師国家試験はいつ実施されますか?
2027年2月20日(土)・21日(日)に実施されます。
Q2.出願期間と受験手数料を教えてください。
出願期間は2027年1月4日(月)~1月14日(木)、受験手数料は6,800円です。郵送の場合は書留郵便を使用し、1月14日までの消印が必要です。
Q3.第112回の合格発表日はいつですか?
2027年3月25日(木)14時です。厚生労働省ホームページに受験地と受験番号が掲載され、合格者には合格証書が郵送されます。
Q4.第111回の合格率はどのくらいでしたか?
全体68.49%、6年制新卒86.25%、6年制既卒41.33%でした。全体合格率は第110回の68.85%から0.36ポイント低下しました。
Q5.第112回も426点以上で合格ですか?
426点以上は第111回の基準で、第112回の基準ではありません。合格基準は試験回ごとに正式発表されるため、厚生労働省の発表を確認してください。
Q6.既卒生は何から勉強を始めるべきですか?
前回の得点や模試を、必須・理論・実践、科目、誤答原因に分けて分析することから始めます。教材を最初から一律にやり直すより、足切りリスクと失点原因を特定して優先順位を決めることが重要です。
まとめ|第112回は手続と学習の両方を逆算する
第112回薬剤師国家試験は2027年2月20日・21日に実施され、出願期間は2027年1月4日~14日、合格発表は3月25日14時です。まずは期限をカレンダーに登録し、書類の準備を早めに始めましょう。
第111回の全体合格率は68.49%でしたが、新卒86.25%に対して既卒は41.33%でした。合格のためには総合点だけを追うのではなく、必須全体、必須の科目別基準、理論・実践の総合力、禁忌判断を分けて管理する必要があります。
第112回までの時間は有限です。「何時間勉強したか」だけでなく、「どの失点原因が修正されたか」を毎週確認し、合格へつながる学習に変えていきましょう。
参考資料・一次情報
※本記事は2026年9月11日時点の公表情報をもとに作成しています。日程・手続等は変更される場合があるため、出願時には厚生労働省の最新情報を必ず確認してください。
執筆・監修
CES薬剤師国試予備校 講師チーム
薬剤師国家試験、薬学部の進級・卒業試験、CBT対策を、完全マンツーマン授業と学習管理で支援しています。
