【薬たまコラムvol.4】留年しない!薬学部後期試験・進級試験を乗り切ろう!

薬学部の後期試験・進級試験対策

薬学部の後期試験や進級試験、どう対策すればいいの?

 こんにちは。12月に入り、これから本格的な冬を迎えます。薬学生の皆さんも体調管理が気になる時期ではないでしょうか。

 そろそろ後期の授業も終わりに近づき、いよいよ年明け1月からは、私立薬学部を中心に、後期試験がスタートします。後期試験は次年度に進級できるかどうかに直結してくる大事な試験です。前期試験はなんとか乗り越えたという方でも、後期試験はもう一踏ん張りが必要です。また、大学によっては前期、後期に行われる定期試験以外に、3月頃進級試験を課しているところもありますね。

 そこで今回は、後期試験、進級試験に向けて、今からできる対策についてご紹介します。

 

後期試験や進級試験に向けての対策と心構え

 

(1)自分が通う大学の進級基準を改めて確認する

 入学前に確認している方も多いでしょうが、今回の試験で進級できるか心配だという方は、ぜひ今一度確認してください。

 卒業に必要な単位数、進級に必要な単位数(何科目落としても良いか)というものは、各大学で決まっています。 自分の成績を確認し、自分が今何科目落としていて、あと何科目落とすと留年の危険があるのか、きちんと現状を把握することが大切です。

 後期試験だけでなく、進級試験も課されている大学なら、前期試験でいくつか落としていても、後期試験と進級試験でカバーできる可能性があります。

 いずれにせよ、大学の進級基準や、進級審査の方法について確認することからはじめましょう。

 

(2)得意科目は絶対に落とさない!不得意科目は最悪、再試験で取る!

 次に、たくさんの科目をこなさなければならない後期試験での勉強のコツをご紹介しましょう。

 国立大学の場合は、本試験1発勝負で単位の取得可否が決まってしまうことがほとんどですが、私立大学薬学部の多くは、本試験で落としても、再試験を受けることができますよね。

 そのため、進級できるかどうかは、再試験後の判定会議で決まりますので、本試験で不合格でも、再試験で合格し、進級に必要な単位が揃えば進級はできるということになります。ですので、二度のチャンスを活かして、再試験でしっかり勉強しましょう。

 得意科目は、本試験で確実に一発合格できるよう、2〜3日おきにざっと全範囲を見直して、青本などの過去問や授業で配布される演習問題をどんどん解いていきましょう。

 不得意科目は、授業のテキストを中心に、最低1ヶ月前から試験対策の勉強をはじめ備えておきます。先生からもらった演習問題や、青本などの過去問集を利用する前に、単元ごとに基礎から理解を深めて問題に取り組むことが大切です。

 

(3)クリスマス、年末年始の遊びは最低限!

 後期試験の時期は、クリスマス、年末年始など、社会人も含め世間も一斉に休暇モードとなるので、夏休みよりも意外に誘惑が多い時期です。
 しかし、あえて大晦日と三が日以外は休まず、冬休み中も毎日5時間程度は勉強し試験に備えましょう。 怪我を予防するため、試験前はウィンタースポーツをなるべく控えるよう指導する大学の先生もおられます。健康な状態で試験を受けることが大前提です。

 

(4)無事、進級できたら

 薬学部の6年間は、非常にハードです。毎年進級できるかハラハラした年末を過ごさないためにも、普段から勉強する時間を設けておきましょう。

 通常の講義期間中は、1日2〜3時間の勉強時間を確保し、その日の授業の復習は必ずその日のうちにします。 疑問点を積み残さないようにするのが、勉強を楽にこなすコツです。

 授業中に、疑問があればメモを取り、授業が終わったら、すぐに友人や先生をつかまえて質問する習慣をつけると良いですよ。

 

≪まとめ≫

 薬学部は6年制になり、日々、勉強に追われるようになっています。

 前期試験、後期試験といった定期テストに加え、4年次にはCBTやOSCEの対策、6年次には卒業試験や国家試験対策も必要です。
 学生時代は、アルバイトもほとんどできず、勉強中心の生活になることを、いつも念頭に置いておきましょう。
 時には息抜きも必要ですが、薬学生が目指す「国試合格」というゴールに向け、日々たゆまぬ努力を怠らないよう、普段からできるだけ自分に厳しくいられるようにしたいですね。