薬剤師国家試験のその先へ!みんなが気になる「大学での研究職」について

薬剤師国家試験のその先へ!みんなが気になる「大学での研究職」について

仕事内容

大学での研究職は主に、大学の教員になる流れが最も一般的です。
助教から講師 准教授 教授という順番で地位が上がって行きます。
教授にまで上りつめることができるのは一握りです。助教の段階では正式に長期間の契約ではなく、3年などの短期間であることも多いです。教授や准教授になるまでは安定した職業とは言えないかもしれません。また、他には博士号の取得が必須のところが多いので、どこかのタイミングで大学院の博士課程に進学することも視野に入れなければなりません。

主に仕事内容としては、研究と学生の教育です。
例として大学の薬学部の研究職に就いた場合を述べていきます。

 

01研究

自分の行いたい研究をさせてもらえるところもありますが、所属した研究室の教授や今までの流れで研究内容が自然と決まってしまう場合もあります。ですので、研究室選びは非常に重要になってきます。しかし求人がそこまで多いわけではないので、自分をしたい研究ができそうな研究室で募集がかかっていればすぐに応募した方が良いと思います。

 

02学生の教育

コアカリキュラムに沿って学生を指導していきます。
また、数人の学生のアドバイザー(担任)となり、進級や進路の相談を受け、指導して行くことになります。また、試験の作成や、添削、試験監督などの業務もあります。

 

03学生研究の指導

学生は4年生もしくは5年生になると研究室に配属されますが、自分の研究室に配属された生徒を指導していくことになります。学生は卒業するために、卒業研究の論文を提出する必要があります。その研究テーマや論文の書き方、添削などを約2年間指導します。また、就職で推薦書が必要な場合は記入することになる場合もあります。

 

04大学運営

大学入試の実施、オープンキャンパスの計画、など研究とは異なる内容に業務内容もあります。

 

 

どんな人が向いているのか

どんな人が向いているのか

研究職は他の職種に比べると、コミュニケーションを取らなければならない頻度が少ないですが、大学での研究職はそういうわけには行かず、学生に授業をしたり、学会に参加したり、比較的コミュニケーション能力が必要です。
また、一つのことを解決するまで没頭できる方には基礎研究の研究職が向いていると言えます。基礎研究は一つの結果が出るまでの時間が非常に長いため根気強さが必要です。さらに、良い結果が毎回出るとは限らず、何年もかけた研究から理想とする結果が得られないことも多くあります。ですので、飽き性ではなく、世のために新しい事実を世界に発信したいと強く感じている方が向いていると思います。

 

給与

大学の助教や講師では350万から500万円といったところが多いです。准教授や教授になるにつれて年収は上がっていきます。大学教授までになると、約1300万円ほどもらえると言われています。しかし、国立大学、公立大学、私立大学で異なってきます。また、場所によっても異なります。

 

メリット・デメリット

大学教授まで上りつめると、個別の部屋が用意してもらえたり、服装も自由である場合が多いです。また、大学の研究職は男女差が比較的少ないとも言われています。
デメリットは何と言っても、求人の少なさ、教授まで出世することの難しさです。
希望する研究内容の求人と出会うことはほとんどなく、だいたいの場合が、博士課程で進学した研究室に残り、長年かけて、雇っていただくことが多いです。またその中でも、教授まで出世できる人はほんの数%だけです。この狭き門に憧れる方もいますが、多くの方にとってはデメッリトと言えます。

 

まとめ

花形職業である教授になるために、自分のしたい研究や世の求めている研究を根気強く続けられる方が向いている職業です。