【薬たまコラムvol.8】いよいよ大詰め!薬剤師国家試験本番に向けての心得
薬剤師国家試験当日の心得とは?
みなさん、こんにちは。いよいよ国試の勉強も大詰めを迎えましたね。 そろそろ、不安と緊張からドキドキされている方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、初めて薬剤師国家試験を受験される方のために、知っておきたい心得についてご紹介します。
(1)会場の下見の必要性は?
①起こりうるトラブルを回避するためにも下見は必要!
当日までにしておくこととして一番に挙げられるのは、試験会場の下見です。 試験会場に遅れたり迷ったりしないように、乗り換え手順などを把握しておくと、試験当日も、心に余裕を持つことができます。
ちなみに、試験当日は会場に入れる時間が決まっています。あまり早く着きすぎると、寒空の中、長時間待機することになるので、開場と同じタイミングか5分〜10分前に着けるように時刻表をチェックし、出発時間を考えておきましょう。
②下見に行くタイミング
下見に行くタイミングは自宅から近い方なら1週間前の同じ曜日、遠方から前泊でこられる方は前日が最適です。
できれば試験時間と同じタイミングで出発するのがおすすめですが、普段からその会場が試験開始時間に開いているとは限りませんので、難しい場合は、会場が開いている時間帯に行きましょう。
③トイレの場所チェックは必須!
会場に到着したら、まず試験室の場所の確認とトイレの場所の確認をしましょう。休憩時間はトイレがとても混雑します。試験室の最寄りのトイレ以外にも使えそうな候補のトイレをいくつか探しておきましょう。
時期的にインフルエンザや風邪、胃腸炎が流行していますので、下見に行くときも、試験当日もマスクなどで感染予防を万全にしましょう。
(2)前日にしておくと安心なこと
前日は、さらっと復習して当日忘れ物をしないように持ち物の準備すること、そして、遅刻防止のために、とにかく早めに寝ることが大切です。
では、前日のうちから準備しておくものには何があるでしょうか。
≪持ち物チェックリスト≫
- かばん(以下の荷物を入れる)
・受験票
・受験案内
・筆記用具
・鉛筆4~5本
・携帯用鉛筆削り
・シャープペンシル2本
・シャープペンシルの芯
・消しゴム2個
・黒のボールペン(合格通知の届け先記入に必要) - 弱点まとめノートなどの勉強道具
- 腕時計(時計のない会場があるため)
- ICOCA、Suika、定期券、電車の切符など
- 現金、財布
- 携帯電話、モバイルバッテリー
- 試験当日の昼食、飲み物、ゴミを入れるビニール袋
※当日にお弁当などを準備するなら当日でも可
- お腹が空いた時のための小さなお菓子(飴、グミ、ガムなど)
- ハンカチ、ティッシュ 各2
- カイロ、ブランケット、クッション
- マスク
- メガネ、コンタクト(紛失時に備える)
- 常備薬(下痢止め、痛み止め、目薬など)
- お守り
- メモ帳、手帳など
- 耳栓、イヤホン(必要に応じて)
当日は朝早いですから、慌てないためにも、これらの持ち物を準備して、カバンに入れておきましょう。目覚まし時計のアラームは忘れないように設定しましょう!
(3)国試当日にすること
国試当日にすることは、前日に準備した荷物のチェックと昼食の準備だけです。 あとは、とにかく寝坊せず、遅刻せず、余裕を持って会場に到着することです。
会場に到着したら、下見の時にチェックしたトイレを再チェックします。他にも空いていそうな穴場のトイレをリサーチできればさらに安心です。
試験室の机は何人掛けか、机を揺らす人がいても動揺せず試験を続行できるよう事前に心得ておきます。
会場ではポケットティッシュはカバーを外す、シャーペンの芯は必要な本数だけ出してケースは片付けるなど、厳しい会場もありますのであらかじめ板書されている注意書きを熟読しましょう。
(4)試験開始後の注意点
①試験と試験の合間はほとんど勉強できない
試験案内を見ると、薬剤師国試は科目ごとに休憩時間が十分あるように思いがちですが、実は、待ち時間が非常に長いのが特徴です。
1科目ごとに問題用紙が配布されてから、試験についての注意事項を説明されますので、試験と試験の間が開いていても実際にはトイレに行く時間と少しの休憩時間しかないと思っておきましょう。
試験当日、会場でしっかり見直しできるとは限りませんので、語呂合わせの確認、苦手分野をまとめたノートなどをチェックできるように事前に準備しておくと安心です。
②トイレに行きたくなったら手をあげる
途中でどうしてもトイレに行きたくなったなど不測の事態が起きたときは、我慢せず、手をあげて試験官を呼びましょう。試験官付き添いの下でトイレに行くことはできます。
③1日目が終わったら?
1日目が終わったら、自己採点をしたくなってしまいますが、2日目終了まで我慢しましょう。
1日目にたとえ手応えを感じられなくても、他の人も同じように感じているかもしれません。自己採点してモチベーションを自分で下げてしまうことのないように、頭を切り替えて、早めに帰宅しましょう。
≪まとめ≫
当日は緊張して思わぬことが起こり、パニックになってしまう受験生の方も出てくるかもしれません。突然のトラブルに慌てないためにも、事前にできうる限りの準備をして、リラックスした状態でいつもの力を発揮して試験に臨めるようにしたいですね。
受験生の皆さんの努力が実を結びますように!最後まで諦めずに頑張ってください!