【薬たまコラムvol.5】大学から最後の挑戦状!薬学部6年生卒業試験対策

薬学部6年生卒業試験対策

 

大学最後の難関!薬学部卒業試験に向けて

 こんにちは。厳しい寒さが続きますが、体調など崩されていませんでしょうか。

 薬学部のみなさんは、年明けにある後期試験の勉強や薬学部最後の難関である卒業試験に向けて勉強もラストスパートの時期ではないでしょうか。

 特に6年生の方は、卒業が懸かった卒業試験合格へ向け、どのように勉強を進めていったら良いのか不安に思われる方も多いですよね。そこで今回は卒業試験に向けての勉強のコツやポイントについてご紹介します。

 

 

【卒業試験と通常の定期試験との違い】

 

(1)卒業試験とは

 卒業試験は、文字通り、薬学部の卒業資格を得られる試験です。

 卒業試験は、薬学部が設置されている私立大学を中心に、大学が独自に実施している試験です。この試験に合格しなければ卒業できません。また、薬剤師国家試験の受験資格も得られないため、薬学部6年生にとっては、国家試験前に受ける試験の中で最も大切な試験と言っても過言ではありません。

 ちなみに、卒業試験を課されているのは、薬学部だけではありません。国家試験を控えている医学部や歯学部などでも行われています。

 

(2)定期試験との違い

 定期試験との違いは、ズバリ、範囲の広さです。

 定期試験は前期、後期に分かれており、半期分が試験範囲となりますが、卒業試験の場合は、国家試験の範囲とほぼ同じです。これまでの6年間で学んできたことの集大成となる試験です。

 

 

【卒業試験を乗り切るための対策やコツ】

 

(1)薬学部卒業試験5つのポイント

 卒業試験は、通常の定期試験より試験範囲が広範囲ですが、その主旨は突き詰めれば「国家試験合格のための試験」です。

 だから、普段からかしっかり授業を聞き、単位を修得し、国試対策の勉強をしていれば、乗り切ることはできます。とはいえ、普段の試験でさえ科目数も範囲も広く、負担も大きな薬学生ですから不安になりますよね。再履修の科目を抱えている学生さんもおられるでしょう。

 それでは、卒業試験に向け、具体的にどのような対策をすれば卒業試験を乗り切れるのかコツをご紹介します。

 

  1. 国試の過去問&卒試の過去問に取り組む!

  2. 定期試験で苦手だった分野を洗い出し、徹底的に克服!

  3. 得意分野は広く浅く、何度も繰り返し見返す!

  4. 暗記系はゴロ合わせで確実に頭に定着させる!

  5. わからなかった問題は、どこを見返したら良いのかすぐ探せるようにする!

 

 この5つのポイントをおさえて、特に卒試の過去問は暗記するくらい何周も解きましょう。

 普段の定期試験の試験範囲と重なる部分もありますので、国家試験の過去問だけでなく、テキストやノートも見直して、持ち運びしやすいメモ型の大きめの付箋や、暗記カード(単語カード)、ルーズリーフ等に自分なりにポイントをまとめて、電車やバスなどの移動時間も有効に活用して暗記しましょう。

 また、問題を解いていてつまずいたときには、すぐにどこに書いてあるか探せるよう、青本にインデックスシールをつけたり、問題にテキストのページを書き込んだりして、見直しがしやすいよう工夫しましょう。

 卒業試験は、幅広い知識をコツコツと定着させていくのがコツです。先輩から卒業試験の過去問を入手するなどし一通り解いて、国試の過去問と出題傾向は同じか、難易度はどの程度かなど、実際に肌で感じることも大切です。

 

(2)卒業試験は難しい?勉強のコツは?

 ところで、卒業試験と国家試験、実際のところは、どちらが難しいのでしょうか。

 各大学によって異なる場合もありますが、一般的には、卒業試験の方が国試よりも難易度は高めに作られています。これは、卒業試験に合格できるくらいの実力があれば国試にも余裕を持って合格できるだろうとの考えで作られているからです。

 新卒の国家試験の合格率を上げるため、確実に合格できる学生しか国家試験を受けさせない、そのために卒業試験不合格者には卒業延期や留年と行った厳しい措置をとる大学もありますから、なおのこと今は必死で頑張るべき時期だと言えるでしょう。

 

 

≪まとめ≫

 いかがでしたか。今回は卒業試験についてご紹介しました。

 卒業試験は国家試験合格に向けた大学からの挑戦状!
 国家試験も大事ですが、卒業できなければ卒業延期(または留年)のため就職は白紙に戻ります。そして、大学に留まることになりますから経済的にも時間的にも非常に負担が大きいものとなってしまいます。